自主防災・防犯会

令和6926日㈭

今年度の明治地区防災研修は大阪府柏原市の亀の瀬地すべり歴史資料館へ行ってきました。

亀の瀬は奈良から大阪に流れる大和川の難所で、地すべりをはるか昔から何度も起こしていたとされる難所。

亀の瀬地すべりの歴史から地すべりのメカニズムや、地すべり国内最大の対策工事の内容などに関するさまざまな展示や旧大阪鉄道亀瀬隧道トンネルの見学をさせていただきました。

 

~林防災防犯会会長より~

 今年も、自治協議会、自治連合会と合同で、亀の瀬地すべり対策事業を見学、地すべりの歴史や最先端の技術による対策などの説明を受けました。パネル展示から、実際の排水トンネル、集水井、深礎工、過去に地すべりで埋まった旧国鉄のトンネル内でのプロジェクションマッピングまで、100分があっと言う間に過ぎました。今後もいろんな活動を通じて、地域の活性化を図り防災力強化に繋げたいと思います。

 

~参加者の声~

🎙 “地すべり”と“土砂崩れ”どんなふうに違うのかが少しは理解できた。断層の地質の違いで広範囲の地面がごっそり移動するエネルギーに驚きました。

 🎙先人達が考えた高い土木の技術力や対策工事のご苦労が後世に活かされていることに感謝です。

🎙地すべりと共に刻む歴史と半世紀以上の対策工事には並々ならぬ努力があったのだと感慨深いです。

🎙資料室では大和川にまつわる水害の歴史やメカニズムを丁寧に教えていただき、大変勉強になりました。また地下水を抜くトンネルでは説明を裏付ける状見学見学することができました。鉄道トンネル跡には、その構造、技術力、完成度を目の当たりにすることができました。

🎙亀の瀬の地域特性の説明から土質柱状モデルでの地すべり面の対策まで話を聞きトンネルには水抜き用の杭があちらこちらから出ており、水がしたたり落ちていたり、その次には水抜きトンネルを掘っている際に、圧壊したと思われていた旧大阪鉄道亀瀬隧道トンネルを見学しました。こちらは見事なレンガ積みで汽車当時の煤の後まで残っており昔の大変さがうかがえました。

 

展示室で亀の瀬トンネルが地すべりで閉鎖された当時と現在の鉄道の様子と比較のジオラマ模型の展示を見学しました。亀の瀬にまつわるお話などを丁寧に教えていただきました。

 

展示室亀の瀬地すべり被害の歴史やなぜ地すべりが起きやすいのかを知る為の地質メカニズムや、半世紀以上取り組んできた地すべり対策工事を知る事ができます。また旧大阪鉄道亀瀬隧道が発見された経緯も紹介されています。昭和6年~7年にかけて亀の瀬最大の地すべりが発生。鉄道が亀の瀬トンネルを通行できなくなりトンネル閉鎖。昭和37年より60年以上地すべり対策を実施。日本最大となる直径6.5メートル、深さ100メートルの深礎工も施工。

展示室大和川河川事務所が大和川流域に関する情報や取り組む事業。

①号排水トンネル

 

旧大阪鉄道亀瀬隧道トンネル

対策工事中に明治、大正時代の亀の瀬トンネルの一部を発見しました。それが柏原市指定文化財に指定されました。

古くから地すべりが繰り返されてきた亀の瀬ですが、昭和37年から最先端の技術で排水対策工事を長年取り組んできました。この亀の瀬歴史資料館に来れば、地すべりの歴史、古代から交通・経済を支えてきた大和川の水運や奈良と大阪を結ぶ龍田古道や大阪と奈良の治水を支えてきた先人達の努力と重要性が理解できます。

 

排水対策工事の一つである「集水トンネル」の内部見学も凄いです。昭和6年〜7年の亀の瀬最大地すべりで、出入り口がふさがれ完全に圧壊されたと思われた旧大阪鉄道「亀瀬隧道」が、対策工事の集水トンネル工事中に発見されました。90年の時を経た亀瀬隧道は、イギリス積レンガ造りで、天井には蒸気機関車の煤が残るトンネルも凄いです。

様々な見学を通して当時の災害時の怖さと国内最大の対策など知識と高度な技術を学ぶことができました。


令和6年3月2日 防災訓練

早朝8時、奈良盆地東緑断層帯地震が発生という設定での防災訓練が実施されました。9時避難所が開設された明治小学校体育館には、避難者カードを首からさげた地域住民が集まり受付が行われました。林自主防災・防犯会会長より🎤「防災意識を向上させるため4年前に2,800世帯に避難者カードを配布しました。本日は避難者カード持参による避難所開設訓練を基本にした防災訓練です。日頃から災害への備え、避難場所の確認、待ち合わせ場所、連絡方法など家族で話し合ってほしい。命を守る方法として近所付合いが大切。公助の前に自助・共助です。阪神大震災では98%の人が自力や近隣の人に救助されました。トイレ周り用品等の展示、地震体験、ドローン演習、子ども放水訓練、大鍋による炊き出し訓練、新聞紙スリッパ作り等予定しています。」とのあいさつがあり訓練がスタートしました。

 

 

家族全員の名前が記載された避難者カードを受け取り、避難者に赤〇をつけ、男・女・家族に仕分け。これは避難所滞在ブースの振り分けに大切な作業です。

自治会ごとの避難場所から隊列を組んで、ヘルメット・リュックを身に着けた住民385人が集まりました。能登半島地震の記憶も新しく、林会長よりの訓練の概要に真剣に耳を傾けます。

子ども達も放水訓練、新聞紙でスリッパ作り、パトカー乗車など体験しました。

11時、女性防災クラブ員による大鍋いっぱいの熱々の豚汁がふるまわれました。訓練を終わり、みんな「おいしい!」の笑顔です。帰ったら早速、防災グッズの点検、家族やご近所さんとの話し合い、今日渡された避難者カードへの記入等実行しましょう!


 令和5年10月29日(日)奈良市総合防災訓練9:30~12:00  明治小学校の体育館で避難者受付訓練がありました。

未来につなげる防災力!

9時30分に防災スピーカーや緊急速報(エリア)メール等で大地震の発生のお知らせがきました。この緊急速報は奈良市全域を対象に配信されました。自らの避難行動について改めて考えるため、地域の沢山の方にご参加いただきました。

 

◆自主防災組織等による避難所開設・避難者受付訓練

↑避難者受付訓練の様子! 地域の沢山の方のご参加で受付はいっぱいです。もし本当の災害になった時の事を思うと日頃の防災対策の準備は大切ですね。

 

↑アプリでの受付試行の様子! 今年の受付の仕方は2種類ありまして、従来の避難者カードでの受付と、スマホでアプリをダウンロードして頂いて、各自で必要事項を入力していただく方法です。スマホの操作のサポートもありました。

↑参加者によるビデオ鑑賞!と、防災・防犯会の林会長のご挨拶!

 

明治地区の諸団体が多く参加も! 今回のスマホでの避難者入所登録は初めての試みでしたが、ビデオ鑑賞が終わってから各自での退所登録はとても早かったです。流石!明治っ子。 今回の反省点は3月の防災訓練で生かせるように改善していきたいです。早朝より各団体の皆さんの色々な準備等ありがとうございました。


9月28日明治地区自主防災防犯会の防災研修で堺市総合防災センターへ行ってきました。映像による災害学習、応急救護体験、地震体験に煙・暗闇避難体験、消火器体験など様々な体験を通して災害時本当に必要な知識と技術を学ぶことができました。

~林防災防犯会会長より~

たいへんお世話になりました。明治の各種団体の皆さんと一緒に和気あいあい、かつ、たいへんハードな研修を体験させていただきました。「防災力は地域力」を合言葉に、今後も明治自治協議会を中心に、いろんな活動を行い、いざという時に備えたいと思います。

参加者の声🎤地震体験の映像と振動が連動してリアルな体験ができて、日頃からの準備の大事さを痛感。

🎤堺市防災センターの規模の凄さと体験できることが沢山あり驚いた。奈良市にはこのような施設がないのが歯がゆい。

🎤今回の研修で改めて災害の恐ろしさを体感し、帰ってから避難グッズの点検をした。学んできた事を家族や知人にも伝えていきたい。

 参加者の多くが自分自身の防災意識を高めることができたと仰ってました。個々の意識が高まることで自助が高まり共助へと繋がり、私たちが住む明治地区の安心安全に繋がりますね!今年度も明治地区では防災訓練を予定しておりますので、参加のほどよろしくお願いいたします。


明治地区自治協議会になって初めての県外研修!

火事を見つけたら、まずはみんなに知らせます。📢「火事だー!」

皆さん真剣に講義を受けてます。

震度7の地震体験にドキドキが止まりません。

 令和5年3月4日 自主防災訓練

  早朝8時半、町内にサイレンが鳴り響く。明治地区自主防災訓練が明治小学校で開催されますよというサイレン。9時自治会ごとに、ヘルメットやリュックを背負った近所の住民が避難場所に集合、人員確認後、明治小学校に列を組んで移動。避難所が開設された体育館に入り、各々が首から下げた避難者カードを見せ受付を済ませる。自主防災・防犯会長の「地域住民が防災意識を高め災害時に慌てることなく落ち着いて行動できるような防災訓練となるように!」のあいさつより訓練が開始される。程なくバタバタバタという爆音に空をみあげると、みるみるうちにドクターヘリが運動場に降り立ってきた。大淀にあるヘリポートから飛んできたドクターヘリは緊急要請が有れば、すぐに離陸するという緊張感みなぎるなか、小学生から順にヘリの内部も見学して写真撮影。1時間後飛び立っていった。子ども用消防服を着ての児童と消防団員による放水訓練、起震車での地震体験等々、最後に女性防災クラブ員とPTAによる給食炊き出しの炊き込みご飯が配られ、解散となった。参加人数は341人、盛沢山のイベントを体験する中で、いざという時の避難行動のあらましは頭の中にしっかり入ったのではと思う。

爆音と共にドクターヘリが東の空に現れ、明治小学校グラウンドに着陸!

中を見学すると、命を救う医療機器がいっぱいでした。ドクターヘリが飛び立った運動場で消防車の放水を体験しました。